2012.09.12
チリシェイク

「Chilli Shake」 ★
北イングランド、ヨークのMilkshackで£2.6。
その名の通り、ミルクシェイクにチリが入っている。
他のメニューはトフィーやアップルパイといったしごくまともなものだが、その中にchiliと書いてあるのを見逃さなかった。
イギリスといえばマーマイトだが、さすがにそれはないようだった。ヨーグルトに入れると美味しいと思うけど。
あまり出るメニューではないようで、注文した後に店員のひとりが「えっ?そんなのあったっけ?」という顔をしたのを見逃さなかった。

見た目は少し濃い目の黄色。
そんなに危険そうには見えない。
が、味の方はしっかりチリ+シェイクである。
かなりチリの風味がはっきりしていて、飲むのがつらい。
そういえば赤色の液体をシェイクに注いでいたような気がする。
島唐辛子ソフトクリームを思い出した。
元値がそんなに安くない(日本円にして320円くらい)ので、すごくもったいない気分になった。
もしこの店に行くことがあったなら、せっかくだからちゃんと美味しいものを注文することをオススメする。

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2012.09.09
レバノン料理
「レバノン料理」 ★★★
生まれて初めてレバノン料理というものを食べてみた。
結論としては、トルコ料理やギリシャ料理に似ているという印象を持った。
ザジキ(tzatziki, τζατζίκι)やムサカ(moussaka, μουσακάς)、バクラヴァ(baklawa, μπακλαβάς)といったギリシャで食べた料理が出されていた。
レバノンはシリアの西、地中海に面した国でトルコやギリシャに近いので、料理も似ているのだろう。

まずは前菜(mezza)から。ギリシャ語ではmezes(μεζές)という。
Wikipediaによるとトルコ語起源の語だそうだ。
左のハート型コロッケはファラフェル。
簡単にいうとひよこ豆のコロッケだ。
中央のゴマダレっぽい色のソースにつけて食べるのだが、このソースはあまり味がしなかった。
食べた感じはコロッケというよりスナックで、潰し方が少し粗めで美味しかった。
ファラフェルというと神泉のKuumba de Falafelが一番美味しいと思っているけれど、あそこはちょっと行きにくい(渋谷駅から徒歩15分くらい)のでここ数年行っていない。
右のペースト状の物体はムタバル (moutabal)。
「焼いたナスをピューレにして胡麻ペーストやレモン汁と混ぜたもの」とメニューには書いてある。
ナスのペーストというとギリシャのメリザノサラタ(μελιτζανοσαλάτα)を連想したが、食べてみたら鰹節のような香ばしい味がした。
焼き茄子ではなくて燻製茄子なのかもしれない。
真ん中にかかっているオリーブオイル(と何か)と食べると味がよりよくなった。
レバノン風ピタと一緒に出てきたが、写真を撮るのを忘れた。

こちらがメインディッシュのキャフタ・ビル・サニエイ (kafta bil saniey)。
外語祭のトルコ語料理店でキョフテなる肉団子を食べたので、きっとキャフタというのが肉団子を指すのだろう。
そういえばギリシャにもケフテデス(κεφτέδες)という肉団子料理があった。
メニューには「ラムの挽肉を玉ねぎ、パセリ、ジャガイモ、トマトと一緒にオーブン焼きしたもの。ライス付き」と書いてある。
見た感じはシチューのようだが、オーブンで焼いたほうがジャガイモが煮崩れしなくていいのだろうか?
味付けはトマトベースで、油が多いのか少しヘビーな味わい。
スパゲティのミートソースに少し近いが、酸味は少ない。
インド料理のようにスパイスが効いているわけではないので比較的食べやすい。
肉団子というか大きくて平べったい塊のラムはちょっと固めだった。
銀座で食べたルーマニアの肉団子料理を思い出した。
ライスには短く切った麺(薄茶色の物体)が入っており、全く違うがそばめしを思い出した。
香草らしきものがかかってはいたが、そんなに味は強く素朴な味わい。
そもそもご飯は肉と一緒に食べる付け合せなので、ソースの味しか印象に残らなかった。

こちらは同行者が食べた料理。
左側はラム・クシ (lamb kousi)。
説明文は「ラム肉を鍋でローストしてから玉ねぎ、トマト、ハーブと一緒にオーブンで焼き、その上から松の実とアーモンドをかけたもの。ライス付き」。
鍋で焼いた(pot roasted)というのがよく分からないが、焼き物の一種だろう。
私が食べたものとの違いは肉団子か骨付き肉かということだろうか。
ちょっともらったが、肉が柔らかくなっていて食べやすかった。
味付けは似たような感じ。
右側のは「ワラク・イナブ、クーサと茄子の詰め物 」(warak inab, koussa & stuffed aubergines)。
説明文は「ブドウの葉、中をくりぬいたズッキーニとナスに米、挽肉、パセリ、レモン汁とスパイスの詰め物をしたもの」。
トルコ、ギリシャのドルマ(Ντολμάς)と同じ料理だとウィキペディアに書いてあるが、どちらも食べたことがない。
ブドウの葉と聞くとあまり美味しくなさそうだが、「ロールキャベツとほぼ同様」といわれると普通に食べられそうな気になる。
ウィキペディアによると「ワラク・イナブ」は「ブドウの葉を使った詰め物料理(ミハシー)」のことだそうだ。
説明文から推測するにクーサ(koussa)というのが「ズッキーニの肉詰め」だろう。
ズッキーニの肉詰め(黄緑色の物体、おそらく皮を剥いてあるのだろう)をもらったが、なんとなくピーマンの肉詰めを思わせる味わいだった。
「あんまり味がしない」と書いているが、日本のようなあっさりした味付けではなく、実際はかなり濃厚である。
スパイスが強く効いているわけではないが、油分やトマトやらで胃に重たい。
1皿終えた後は腹ごなしに散歩に行きたくなった。
味付けはどことなく「中東」なのだが(ハーブのせい?)、自分の中でのイメージとしては東欧料理に近いかもしれない。
生まれて初めてレバノン料理というものを食べてみた。
結論としては、トルコ料理やギリシャ料理に似ているという印象を持った。
ザジキ(tzatziki, τζατζίκι)やムサカ(moussaka, μουσακάς)、バクラヴァ(baklawa, μπακλαβάς)といったギリシャで食べた料理が出されていた。
レバノンはシリアの西、地中海に面した国でトルコやギリシャに近いので、料理も似ているのだろう。

まずは前菜(mezza)から。ギリシャ語ではmezes(μεζές)という。
Wikipediaによるとトルコ語起源の語だそうだ。
左のハート型コロッケはファラフェル。
簡単にいうとひよこ豆のコロッケだ。
中央のゴマダレっぽい色のソースにつけて食べるのだが、このソースはあまり味がしなかった。
食べた感じはコロッケというよりスナックで、潰し方が少し粗めで美味しかった。
ファラフェルというと神泉のKuumba de Falafelが一番美味しいと思っているけれど、あそこはちょっと行きにくい(渋谷駅から徒歩15分くらい)のでここ数年行っていない。
右のペースト状の物体はムタバル (moutabal)。
「焼いたナスをピューレにして胡麻ペーストやレモン汁と混ぜたもの」とメニューには書いてある。
ナスのペーストというとギリシャのメリザノサラタ(μελιτζανοσαλάτα)を連想したが、食べてみたら鰹節のような香ばしい味がした。
焼き茄子ではなくて燻製茄子なのかもしれない。
真ん中にかかっているオリーブオイル(と何か)と食べると味がよりよくなった。
レバノン風ピタと一緒に出てきたが、写真を撮るのを忘れた。

こちらがメインディッシュのキャフタ・ビル・サニエイ (kafta bil saniey)。
外語祭のトルコ語料理店でキョフテなる肉団子を食べたので、きっとキャフタというのが肉団子を指すのだろう。
そういえばギリシャにもケフテデス(κεφτέδες)という肉団子料理があった。
メニューには「ラムの挽肉を玉ねぎ、パセリ、ジャガイモ、トマトと一緒にオーブン焼きしたもの。ライス付き」と書いてある。
見た感じはシチューのようだが、オーブンで焼いたほうがジャガイモが煮崩れしなくていいのだろうか?
味付けはトマトベースで、油が多いのか少しヘビーな味わい。
スパゲティのミートソースに少し近いが、酸味は少ない。
インド料理のようにスパイスが効いているわけではないので比較的食べやすい。
肉団子というか大きくて平べったい塊のラムはちょっと固めだった。
銀座で食べたルーマニアの肉団子料理を思い出した。
ライスには短く切った麺(薄茶色の物体)が入っており、全く違うがそばめしを思い出した。
香草らしきものがかかってはいたが、そんなに味は強く素朴な味わい。
そもそもご飯は肉と一緒に食べる付け合せなので、ソースの味しか印象に残らなかった。

こちらは同行者が食べた料理。
左側はラム・クシ (lamb kousi)。
説明文は「ラム肉を鍋でローストしてから玉ねぎ、トマト、ハーブと一緒にオーブンで焼き、その上から松の実とアーモンドをかけたもの。ライス付き」。
鍋で焼いた(pot roasted)というのがよく分からないが、焼き物の一種だろう。
私が食べたものとの違いは肉団子か骨付き肉かということだろうか。
ちょっともらったが、肉が柔らかくなっていて食べやすかった。
味付けは似たような感じ。
右側のは「ワラク・イナブ、クーサと茄子の詰め物 」(warak inab, koussa & stuffed aubergines)。
説明文は「ブドウの葉、中をくりぬいたズッキーニとナスに米、挽肉、パセリ、レモン汁とスパイスの詰め物をしたもの」。
トルコ、ギリシャのドルマ(Ντολμάς)と同じ料理だとウィキペディアに書いてあるが、どちらも食べたことがない。
ブドウの葉と聞くとあまり美味しくなさそうだが、「ロールキャベツとほぼ同様」といわれると普通に食べられそうな気になる。
ウィキペディアによると「ワラク・イナブ」は「ブドウの葉を使った詰め物料理(ミハシー)」のことだそうだ。
説明文から推測するにクーサ(koussa)というのが「ズッキーニの肉詰め」だろう。
ズッキーニの肉詰め(黄緑色の物体、おそらく皮を剥いてあるのだろう)をもらったが、なんとなくピーマンの肉詰めを思わせる味わいだった。
「あんまり味がしない」と書いているが、日本のようなあっさりした味付けではなく、実際はかなり濃厚である。
スパイスが強く効いているわけではないが、油分やトマトやらで胃に重たい。
1皿終えた後は腹ごなしに散歩に行きたくなった。
味付けはどことなく「中東」なのだが(ハーブのせい?)、自分の中でのイメージとしては東欧料理に近いかもしれない。
2012.06.18
タラモサラタのアイスクリーム

「タラモサラタのアイスクリーム」 ★★
変なフレーバーのアイスクリームのことを考えていて、そういえばタラコアイスクリームやタラモサラタアイスクリームは聞いたことがないと思いついて作ってみた。
タラモサラダは、ずっと「タラコとジャガイモのサラダ」の略だと思っていたが、ギリシャ旅行をした際に、実はギリシャ語(さらに言うとトルコ語起源のギリシャ語)だったということが判明した。
ギリシャ旅行記 2006年3月2日
ギリシャ文字だとταραμοσαλάταと書く。
Google翻訳によるとταραμο (taramo,タラモ) というのは「(塩漬けなどで)長期保存用になった魚卵」という意味らしい。
タラモ=タラコじゃなくて残念。
イギリスで調達したタラモサラタは伝統的な作り方ではなく、マヨネーズで作ったペーストだったが(ジャガイモが入っていないけどいいのか?)、普通のタラコが売っていないから仕方が無い。

バニラアイスクリームと適当に混ぜてみる。
アイスクリームは店で売っていた中で一番安いやつを買ったら、昔なつかしのホームランバーみたいな味だった。

ピンクとクリーム色で色合いはいい。
何も知らない人が見たらストロベリーとバニラのアイスを食べているように見えるだろう。
「知らぬが仏」という言葉がぴったり来る。
少なくとも見た目だけはサンマアイスクリームより美味しそうだ。
ぐるぐるかき回すとアイスが溶けてきて混ざった。
本当はちゃんと再冷凍すべきなのだろうが、面倒なのでこのまま実食。

どうやらタラモサラタを入れすぎたらしく、八割方タラモサラタの味である。
アイスらしくするなら、メインの味はアイスクリームで、タラモサラタが1割程度香る程度で無いといけないような気がする。
マヨネーズとアイスクリームはどちらも卵を使っているので相性は良さそうだが、しょっぱさと魚臭さがあるので割合をかなり少なくしないといけなさそう。
本気で開発すれば作れなくもなさそうだが、思ったより驚きが少なくて面白くなかったので、結局作り直さず「少しクリーミーになったタラモサラタ」として完食した。
自分でタラコとジャガイモを買って作るなら、タラコの粒粒を残して感触を楽しめるようにするといいかもしれない。
もしギリシャ料理を使ったアイスクリームを作るとしたら、ザジキアイスクリーム(ヨーグルト・ミント・キュウリのペースト)なら美味しくできそう。
ブルーシールのゴーヤアイスクリームのキュウリ版といったところか。
美味しすぎてつまらないのが欠点だが。
ムサカアイスクリームもなんとなく美味しそうな響きがするが、挽肉やトマトソースやナスをどうやって混ぜ込めばアイスとして通用するか分からないので開発はやめておいたほうがよさそうだ。
ミートソースアイスクリームぐらいならいいかな。
もしムサカを作ることがあったらソースの余りをバニラアイスに混ぜてみよう。
きっと美味しいと思うのだが、Google検索しても特に販売はされていないようだった。